無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 実際に行われた心のケア   

今回は、”実際に行われた心のケア”について書いていきます。


事例
を引用させていただきました。


まず、事例を挙げていこうと思います。

震災3カ月後、転入先の学校で攻撃的な言動をとるようになった小学6年生の事例
を挙げます。

学年:小学校6年生
時期:3ヶ月後


本児童は平成7年の阪神・淡路大震災のとき、神戸市内の被害の大きな地域に居住していた。
自宅が全壊したため、同じ神戸市内でも被害の少なかった親戚の家に入居し、
その地域の学校に通学することとなった。

震災では、本人、両親及び弟は無事であったが、妹が亡くなった。
仮設住宅への入居を待っている中、親戚に気を遣いながら生活していた。

元来落ち着いた態度で、誰とでも仲良く遊んだり学習したりできる子どもであったこと、
転校先の学校が手厚く配慮したこともあり、転校当初は学級にうまくとけ込み、
級友との関係も良好であった。

しかし、転入後3ヵ月が経ったころから、いらいらし易く反抗的になり、
他人に攻撃的になる言動が目立ってきた。
身勝手な言動をする本児童に我慢していた周囲の児童も、身に覚えのないことで文句を言われたり、勝手に持ち物を使われたりするなどの言動に耐えられなくなり、
本児童は次第に孤立し休み時間に友人と遊ぶ姿が見られなくなった。
また、グループ学習でもやる気が見られず、非協力的な態度をとるようになった。

そのころ、クラスの中では震災当時のことがよく話題にのぼるようになっていた。
また、攻撃的言動が目立つ児童と話をしていくうちに、震災でストレスを感じ、
他人に攻撃的になっている様子だった。

そこで、職員会等の中では、震災に向き合い、
みんなの体験を出し合うような話し合いをすればどうかという意見が出た。
「そっとしておいた方がいいのでは」との意見もあった。
最終的には、「放置は根本的な改善にならない。
今、手だてを講じる方が良い方向にいくのではないか」という結論に到った。
保護者とも相談し、多少の不安やためらいはあったが、理解と協力を得ることができた。

学級での話し合いでは、震災の時どんなことが起こったか、
学級のそれぞれの子どもは震災時どのように行動したか、
その後、どのような気持ちになったか、今はどのような気持ちになったかについて話し合った。
話し合いに当たっては、他人の発言を妨げず、批判しないこと、
自分のことを言いたくないときは、友達が話しているのを聞くだけでもいいこと、
聞いたことを学級以外の人には言わないこと等を定めた。

児童は、震災時の様子については、ややこわばった表情で簡単に発言するにとどまったが、
言葉の端々にクラスのみんなの思いやりに対する感謝の気持ちが感じとれた。
みんなの思いを聞き、自分の思いもみんなに伝えることができ、ほっとした表情に変わっていった。


◎被災後1~3ヵ月経過した子どもたちの心のケアとしてはどのようなことが考えられるか。

                  事例のポイント

被災後しばらくしてから、級友と体験を振り返ることが心のケアにつながることもある。
本事例では、恐れを感じたのは自分だけではないことに気付かせるための学級の話し合いが、
子どもの心のケアやクラスのまとまりにつながった。このような取組を行う際は、
子どもの心身をより不安定にしてしまうことがないように、
スクールカウンセラー等と相談しつつ、保護者の理解を得て、
話し合いのルール等にも配慮しながら進める必要がある。

また、自校の校庭で遊べなくなった子どもたちのため、他校の施設を借り、
ストレスを発散させている。
  このように、失われた日常の学校生活の回復を工夫して図ることも重要である。

通常の学校生活がなかなか回復できないことが子どもたちのストレスにつながっていることもあり、配慮が必要である。
被災から一定期間が経過すると、災害の直接的な影響と考えられる情緒的反応等は
減ってくる一方、通常の学校生活がなかなか回復できないことでストレスを抱える子どもも出
てくる。
生徒が必要以上に経済的な心配をし、受験準備に身が入らなくなっていた事例もある。
この事例では最初に子どもの相談を受けた養護教諭が、担任や保護者と協力し、
  悩みの解消に努めている。


本日の心のケアは、震災当時の事例と、どのようなケアが考えられるかをまとめました。
次回の心のケアは、もう一つ事例をまとめていきます。


<by太陽くん、ふじこ>

by zemi21 | 2011-07-08 14:38 | 心のケア

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